#author("2024-03-15T21:14:00+09:00","","")
#author("2024-03-15T21:40:44+09:00","","")
#navi(../)


* Chrome OSのLinux開発環境で日本語入力を可能にする手順 [#o0b1a1ef]
&color(red){''2024/3/15 現在のLinux環境では Mozc をインストールしなくても日本語入力が可能でした。英語キーボードの方は少しくせがあり、Ctrl + Alt + Space でキーボードレイアウト変更→日本語入力のように何度か押さないといけないようです。''};

Chrome OSのLinux開発環境インストール時は日本語入力することができません。~
日本語入力を可能にするため、Google日本語入力のオープンソース版であるMozcをインストールし動作確認までの手順を以下に記します。

#contents

* 使用したChrome OS [#i5eaa856]
-ARM CPU~
92.0.4515.130 (Official Build) (32ビット)
#br
-INTEL CPU~
92.0.4515.130 (Official Build) (64ビット)

* Linux 開発環境 [#na691e5a]
 $ lsb_release -dr
 Description:	Debian GNU/Linux 10 (buster)
 Release:	10

* 参考サイト [#l17f5d00]
-[[ChromebookにLinuxを入れてまともなターミナルを得る>https://okayu-moka.hatenablog.com/entry/2020/03/14/180000]]

* 関連記事 [#t0d49b58]
-[[ChromeOSにLinuxをインストール(有効化)する>Linux/ChromeOSにLinuxをインストール(有効化)する]]
-[[Chrome OS に Visual Studio Code をインストールする手順>Linux/Chrome OSにvscodeをインストールする手順]]

* Mozcのインストール [#nb1d2671]
以下の手順でMozcをインストールします。

+ ターミナルを起動します。
#ref(01.png)
#br
+ 以下のコマンドを入力しEnterキーを押します。~
以下のコマンドで最新にパッケージにアップデートします。
 sudo apt update && sudo apt upgrade -y
#ref(02.png)
#br
+ 以下のコマンドでMozcおよび必要なパッケージをインストールします。~
プロンプトが表示されればインストール完了です。
 sudo apt install fcitx-mozc -y
#ref(03.png)
#br
+ 以下のコマンドを実行します。
 fcitx-autostart
エラーが発生すると思うので、メッセージが流れ終わったようであればEnterキーをおしてください。~
プロンプトが表示されます。
#ref(04.png)
#br
+ 以下のコマンドを実行します。
 fcitx-configtool
#ref(05.png)
#br
+ fcitx-configtoolを実行すると以下の画面が表示されます。~
+を押します。
#ref(11.png)
#br
+ Only show Current Language のチェックを外します。
#ref(12.png)
#br
+ Search Input Method をタップまたはクリックし、''Mozc''と入力します。~
+ Mozcが表示されるので、選択し、OKボタンをタップまたはクリックします。
#ref(13.png)
#br
+ MozcがInput Methodに追加されています。
#ref(14.png)
#br
+ かな/英数ボタンで日本語入力のオンオフをしたい場合はGlobal Configをタップまたはクリックします。~
またデフォルトではCtrl + SPACEで日本語入力がオンオフします。~
変更や追加したい場合もGlobal Configで設定します。~
初期値は以下のキャプチャの通り、Ctrl + SPACE と Emptyが設定されています。
#ref(21.png)
#br
+ Emptyに かな/英数 ボタンを指定してみます。
+ Emptyをタップまたはクリックします。
+ 設定するボタンを押す旨のメッセージが表示されるので、「かな/英数」ボタンを押します。
+ 以下のキャプチャのようにEmpty Zenkakuhankaku が設定されます。 
#ref(22.png)
#br
+ ×ボタンをタップまたはクリックし閉じます。
#ref(23.png)
#br
+ Mozcの自動起動のために以下の設定を行います。~
ターミナルに以下のコマンドを実行します。
-- Fcitxの設定
 sudo sh -c 'echo Environment=\"GTK_IM_MODULE=fcitx\" >> /etc/systemd/user/cros-garcon.service.d/cros-garcon-override.conf'
 sudo sh -c 'echo Environment=\"QT_IM_MODULE=fcitx\" >> /etc/systemd/user/cros-garcon.service.d/cros-garcon-override.conf'
 sudo sh -c 'echo Environment=\"XMODIFIERS=fcitx\" >> /etc/systemd/user/cros-garcon.service.d/cros-garcon-override.conf'
-- Fcitx自動起動の設定
 echo '/usr/bin/fcitx-autostart' > ~/.sommelierrc
-- 設定確認(本確認作業は不要です)
#ref(24.png)
#br
+ シェルフに表示されているターミナルを2本指でタップするかAltキーを押しながらクリックまたはタップします。
+ Linuxをシャットダウンをタップまたはクリックします。
#ref(31.png)
#br

以上でChrome OSの fcitx-mozc の設定は完了です。~

* Visual Studio Codeで日本語入力 [#f747dba3]
ランチャー内のLinuxアプリにあるVisual Studio Codeを起動し日本語入力しているときのキャプチャです。
#ref(51.png)

以上、Chrome OSのLinux開発環境で日本語入力ができるようにする手順でした。

トップ   編集 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS