Chrome OSのLinux開発環境で日本語入力を可能にする手順 †
2024/3/15 現在のLinux環境では Mozc をインストールしなくても日本語入力が可能でした。英語キーボードの方は少しくせがあり、Ctrl + Alt + Space でキーボードレイアウト変更→日本語入力のように何度か押さないといけないようです。
Chrome OSのLinux開発環境インストール時は日本語入力することができません。
日本語入力を可能にするため、Google日本語入力のオープンソース版であるMozcをインストールし動作確認までの手順を以下に記します。
使用したChrome OS †
- ARM CPU
92.0.4515.130 (Official Build) (32ビット)
- INTEL CPU
92.0.4515.130 (Official Build) (64ビット)
Linux 開発環境 †
$ lsb_release -dr
Description: Debian GNU/Linux 10 (buster)
Release: 10
参考サイト †
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Mozcのインストール †
以下の手順でMozcをインストールします。
- ターミナルを起動します。
- 以下のコマンドを入力しEnterキーを押します。
以下のコマンドで最新にパッケージにアップデートします。
sudo apt update && sudo apt upgrade -y
- 以下のコマンドでMozcおよび必要なパッケージをインストールします。
プロンプトが表示されればインストール完了です。
sudo apt install fcitx-mozc -y
- 以下のコマンドを実行します。
fcitx-autostart
エラーが発生すると思うので、メッセージが流れ終わったようであればEnterキーをおしてください。
プロンプトが表示されます。
- 以下のコマンドを実行します。
fcitx-configtool
- fcitx-configtoolを実行すると以下の画面が表示されます。
+を押します。
- Only show Current Language のチェックを外します。
- Search Input Method をタップまたはクリックし、Mozcと入力します。
- Mozcが表示されるので、選択し、OKボタンをタップまたはクリックします。
- MozcがInput Methodに追加されています。
- かな/英数ボタンで日本語入力のオンオフをしたい場合はGlobal Configをタップまたはクリックします。
またデフォルトではCtrl + SPACEで日本語入力がオンオフします。
変更や追加したい場合もGlobal Configで設定します。
初期値は以下のキャプチャの通り、Ctrl + SPACE と Emptyが設定されています。
- Emptyに かな/英数 ボタンを指定してみます。
- Emptyをタップまたはクリックします。
- 設定するボタンを押す旨のメッセージが表示されるので、「かな/英数」ボタンを押します。
- 以下のキャプチャのようにEmpty Zenkakuhankaku が設定されます。
- ×ボタンをタップまたはクリックし閉じます。
- Mozcの自動起動のために以下の設定を行います。
ターミナルに以下のコマンドを実行します。
- Fcitxの設定
sudo sh -c 'echo Environment=\"GTK_IM_MODULE=fcitx\" >> /etc/systemd/user/cros-garcon.service.d/cros-garcon-override.conf'
sudo sh -c 'echo Environment=\"QT_IM_MODULE=fcitx\" >> /etc/systemd/user/cros-garcon.service.d/cros-garcon-override.conf'
sudo sh -c 'echo Environment=\"XMODIFIERS=fcitx\" >> /etc/systemd/user/cros-garcon.service.d/cros-garcon-override.conf'
- Fcitx自動起動の設定
echo '/usr/bin/fcitx-autostart' > ~/.sommelierrc
- 設定確認(本確認作業は不要です)
- シェルフに表示されているターミナルを2本指でタップするかAltキーを押しながらクリックまたはタップします。
- Linuxをシャットダウンをタップまたはクリックします。
以上でChrome OSの fcitx-mozc の設定は完了です。
Visual Studio Codeで日本語入力 †
ランチャー内のLinuxアプリにあるVisual Studio Codeを起動し日本語入力しているときのキャプチャです。
以上、Chrome OSのLinux開発環境で日本語入力ができるようにする手順でした。