Chrome OSのLinux開発環境で日本語入力を可能にする手順

2024/3/15 現在のLinux環境では Mozc をインストールしなくても日本語入力が可能でした。英語キーボードの方は少しくせがあり、Ctrl + Alt + Space でキーボードレイアウト変更→日本語入力のように何度か押さないといけないようです。

Chrome OSのLinux開発環境インストール時は日本語入力することができません。
日本語入力を可能にするため、Google日本語入力のオープンソース版であるMozcをインストールし動作確認までの手順を以下に記します。

使用したChrome OS

Linux 開発環境

$ lsb_release -dr
Description:	Debian GNU/Linux 10 (buster)
Release:	10

参考サイト

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Mozcのインストール

以下の手順でMozcをインストールします。

  1. ターミナルを起動します。
    01.png
     
  2. 以下のコマンドを入力しEnterキーを押します。
    以下のコマンドで最新にパッケージにアップデートします。
    sudo apt update && sudo apt upgrade -y
    02.png
     
  3. 以下のコマンドでMozcおよび必要なパッケージをインストールします。
    プロンプトが表示されればインストール完了です。
    sudo apt install fcitx-mozc -y
    03.png
     
  4. 以下のコマンドを実行します。
    fcitx-autostart
    エラーが発生すると思うので、メッセージが流れ終わったようであればEnterキーをおしてください。
    プロンプトが表示されます。
    04.png
     
  5. 以下のコマンドを実行します。
    fcitx-configtool
    05.png
     
  6. fcitx-configtoolを実行すると以下の画面が表示されます。
    +を押します。
    11.png
     
  7. Only show Current Language のチェックを外します。
    12.png
     
  8. Search Input Method をタップまたはクリックし、Mozcと入力します。
  9. Mozcが表示されるので、選択し、OKボタンをタップまたはクリックします。
    13.png
     
  10. MozcがInput Methodに追加されています。
    14.png
     
  11. かな/英数ボタンで日本語入力のオンオフをしたい場合はGlobal Configをタップまたはクリックします。
    またデフォルトではCtrl + SPACEで日本語入力がオンオフします。
    変更や追加したい場合もGlobal Configで設定します。
    初期値は以下のキャプチャの通り、Ctrl + SPACE と Emptyが設定されています。
    21.png
     
  12. Emptyに かな/英数 ボタンを指定してみます。
  13. Emptyをタップまたはクリックします。
  14. 設定するボタンを押す旨のメッセージが表示されるので、「かな/英数」ボタンを押します。
  15. 以下のキャプチャのようにEmpty Zenkakuhankaku が設定されます。
    22.png
     
  16. ×ボタンをタップまたはクリックし閉じます。
    23.png
     
  17. Mozcの自動起動のために以下の設定を行います。
    ターミナルに以下のコマンドを実行します。
    • Fcitxの設定
      sudo sh -c 'echo Environment=\"GTK_IM_MODULE=fcitx\" >> /etc/systemd/user/cros-garcon.service.d/cros-garcon-override.conf'
      sudo sh -c 'echo Environment=\"QT_IM_MODULE=fcitx\" >> /etc/systemd/user/cros-garcon.service.d/cros-garcon-override.conf'
      sudo sh -c 'echo Environment=\"XMODIFIERS=fcitx\" >> /etc/systemd/user/cros-garcon.service.d/cros-garcon-override.conf'
    • Fcitx自動起動の設定
      echo '/usr/bin/fcitx-autostart' > ~/.sommelierrc
    • 設定確認(本確認作業は不要です)
      24.png
       
  18. シェルフに表示されているターミナルを2本指でタップするかAltキーを押しながらクリックまたはタップします。
  19. Linuxをシャットダウンをタップまたはクリックします。
    31.png
     

以上でChrome OSの fcitx-mozc の設定は完了です。

Visual Studio Codeで日本語入力

ランチャー内のLinuxアプリにあるVisual Studio Codeを起動し日本語入力しているときのキャプチャです。

51.png

以上、Chrome OSのLinux開発環境で日本語入力ができるようにする手順でした。


添付ファイル: file31.png 106件 [詳細] file51.png 107件 [詳細] file24.png 131件 [詳細] file23.png 118件 [詳細] file22.png 114件 [詳細] file21.png 116件 [詳細] file14.png 115件 [詳細] file13.png 123件 [詳細] file12.png 120件 [詳細] file11.png 121件 [詳細] file05.png 112件 [詳細] file04.png 118件 [詳細] file03.png 125件 [詳細] file02.png 125件 [詳細] file01.png 122件 [詳細]

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Last-modified: 2024-03-15 (金) 21:40:44